本日は筋膜と姿勢についてお伝えします。
腰の痛みや肩のこりなどで悩まれる方に共通しているのが
筋膜が固いということです。
筋膜というのは、筋肉を覆っている膜のことで、全身タイツのように身体を覆っています。
よく鶏肉を食べるときに、皮を引っ張るとこのような透明の膜が見えることがあります。
これが筋膜です。
この筋膜の中には、血管や神経などがたくさんあり、実は筋膜が身体の動きや感覚などを感じて脳に伝えているとも言われており、第2の骨格とも言われています。
これだけでもとても重要だということが分かります。
ここまでは、テレビなどで放送されたことがあるので知っている方も多いと思います。
ただ、姿勢と筋膜が固くなる場所に共通していることはあまり知られておりません。
本日は姿勢と筋膜の共通していることについてお伝えします。
これが分かれば、自分がどの筋膜が固くなっているかが分かり、腰の痛みや肩のこりの予防もできるようになりますので、ぜひ最後までお読みください。
4つの姿勢について
人の姿勢を大きく分けて4つに分類してみましょう。
専門用語でいうと
- スウェイバック
- フラットバック
- カイポロード―シス
- ロード―シス
良く分かりませんよね?
1つずつシンプルに説明していきます。
スウェイバックとは?
まずスウェイバックは猫背です。猫背に加えて骨盤が後ろに傾いており、立った時に重心が後ろに傾いているのが特徴になります。
ご来店される方でも多い姿勢がこのスウェイバックになります。
フラットバックとは?
こちらは背骨が平坦になっていて平背とも言います。
基本的には猫背ですが、腰の骨のしなりがないので、背骨を触ると真っすぐです。
骨盤は後ろに傾いてます。
カイポロード―シスとは?
こちらの姿勢も猫背です。プラス骨盤は前に傾ていて、腰は反っています。
こちらの姿勢もスウェイバックに次いでご来店される方で多い姿勢になります。
ロード―シスとは?
こちらは4つの中で唯一、そこまで猫背ではない姿勢です。
女性に多くて、よく反り腰と言われる姿勢がこちらになります。
まずはご自身の姿勢が4つのどれにあたるのか?鏡を見て比べてみましょう。
続いて、姿勢別に筋膜が固くなりやすい場所をご説明します。
スウェイバックの方
実際にわざとこの姿勢にしてみると分かるのですが、脚の外側に力が入ります。
なので、骨盤の横から太ももの外側の筋膜が固くなりやすいです。
この下半身の外側の筋膜が固くなると、筋膜は全身覆っていて身体の遠い部分にも影響を与えるので、腰や首の筋膜が固くなる可能性もあります。
なお、固くなるのとは反対に筋肉が弱くなる部分もあります。
背骨を支える背中の筋肉、太ももの前側、お尻、お腹の筋肉が弱くなりやすいです。
なので、この姿勢の方はご自宅で筋膜ローラ―などを使う場合は、骨盤の横や太ももの外側をゴリゴリして、その後に腹筋や背筋をやっていただくと良いということになります。
フラットバックの方
まずは鏡を見てご自身の姿勢をチェックしてみましょう。この姿勢は腹筋の周りや、太ももの後ろの筋膜が固くなりやすいです。
そして、背骨を支える背中の筋肉と、腿上げをするときに使われる骨盤の前側についている筋肉が弱くなりやすいです。
なので、お腹と太もも裏の筋膜をゴリゴリして緩めた後に、座って背筋を伸ばした状態で、腿上げをすると良いと思います。
カイポロード―シスの方
こちらの姿勢の方は、首の後ろ、胸、肩の筋膜が固くなりやすいです。
なので、筋膜ローラーだと首や肩に対しては負荷が強いので、手で持つタイプのものでコロコロやるくらいがちょうど良いでしょう。
こちらの姿勢も、背骨を支える背中の筋肉と、猫背なので肩甲骨のあたりの筋肉が弱くなりやすいです。あと腹筋です。
なので、筋膜を緩めるのと合わせて、肩甲骨の体操と腹筋をすると良いです。
ロード―シスの方
こちらの姿勢は、いわゆる反り腰なので、やはり腰の周りやお尻の周りの筋膜が固くなりやすいです。なので、その辺りを筋膜ローラーでゴリゴリやりましょう。
加えて、腰が反ってしまっているので、腹筋を強化すると腰にかかる負担を減らすことができます。
腰が反っている場合は、四つ這いになってお腹をへこます体操をすると、効率よく腹筋を強くすることができるのでオススメです。
このように姿勢によって固くなる筋膜や弱くなりやすい筋肉がある程度共通してきます。
筋肉が弱くなると筋膜に負担がかかって筋膜が固くなるケースも多いです。
なので、筋膜を緩めるのと同時に、弱っている筋肉を鍛えることオススメします。
職業別になりやすい姿勢などもあると思いますが、4つの姿勢のうち3つの共通していることが猫背です。
猫背になると背中や首の後ろの筋膜が固くなりやすいし、筋膜は全身を包んでいて一カ所固くなると引っ張られて他のところに影響を与えるので、腰の痛みの原因が猫背にあることも少なくありません。
なのでデスクワークが多かったり、運転する時間が長い方は、脇を締めることを意識するだけで、猫背予防になります。
こちらになります。
ぜひやってみてください!
それでは最後までお読みいただきありがとうございました!